退職を考えているとき、「退職給付金」という言葉を耳にしたことはありますか?
実は、退職後に受け取れるお金は「失業保険(雇用保険)」だけではありません。条件を満たせば、複数の給付金を組み合わせて受け取ることができ、総額が100万円を超えるケースも珍しくありません。
この記事では、退職給付金の基本的な意味から、失業保険との違い、受給条件、受け取れる金額の目安までをわかりやすく解説します。
退職給付金とは?
退職給付金とは、退職後に国や自治体から受け取れる各種給付金の総称です。
一般的に「退職給付金」と呼ばれるものには、以下のような給付金が含まれます。
- 失業給付金(雇用保険の基本手当)
- 傷病手当金
- 社会保険料の免除・猶予
- 住民税の軽減・猶予
- 職業訓練給付金
これらをうまく組み合わせることで、退職後の生活費をしっかりカバーすることが可能です。
失業保険(失業給付)との違い
「退職給付金」と「失業保険」は混同されることが多いですが、以下のように異なります。
| 項目 | 失業保険 | 退職給付金(広義) |
|---|---|---|
| 正式名称 | 雇用保険の基本手当 | 複数の給付金の総称 |
| 管轄 | ハローワーク | 各機関 |
| 目的 | 再就職支援 | 生活保障・支援全般 |
| 受給期間 | 90〜360日 | 給付金により異なる |
失業保険は退職給付金の中の一つに過ぎません。退職後に受け取れるお金は、失業保険以外にも多岐にわたります。
退職給付金を受け取れる条件
退職給付金(特に失業給付)を受け取るためには、主に以下の条件を満たす必要があります。
雇用保険に加入していること
雇用保険は、週20時間以上働いていた方が加入対象です。アルバイトやパートの方も条件を満たせば加入できます。
一定期間以上勤務していること
自己都合退職の場合は過去2年間に12ヶ月以上、会社都合退職(解雇・倒産など)の場合は過去1年間に6ヶ月以上の雇用保険加入期間が必要です。
積極的に就職活動をしていること
失業給付は「再就職する意思と能力がある」方が対象です。病気やケガで働けない場合は、別途「傷病手当金」の申請が必要です。
受け取れる金額の目安
退職給付金の金額は、在職中の給与や勤続年数、退職理由によって異なります。
失業給付の計算式
基本手当日額 × 所定給付日数 = 受給総額
基本手当日額の目安
| 退職前の月収 | 基本手当日額(目安) |
|---|---|
| 20万円 | 約5,000〜6,000円 |
| 30万円 | 約6,500〜7,500円 |
| 40万円 | 約7,500〜8,000円 |
所定給付日数の目安
| 退職理由 | 勤続年数 | 給付日数 |
|---|---|---|
| 自己都合 | 1〜10年 | 90日 |
| 自己都合 | 10〜20年 | 120日 |
| 会社都合 | 1〜5年 | 90〜180日 |
| 会社都合 | 5年以上 | 180〜330日 |
たとえば月収30万円で10年勤務・自己都合退職の場合、約90〜100万円を受け取れる計算になります。
退職給付金を最大限受け取るためのポイント
①退職理由を正確に把握する
自己都合退職と会社都合退職では、給付日数や待機期間が大きく異なります。パワハラや長時間労働が原因の退職は「特定受給資格者」として会社都合扱いになる場合があります。
②申請を忘れずに行う
退職給付金は申請しなければ受け取れません。ハローワークへの手続きはもちろん、社会保険料の免除申請なども忘れずに行いましょう。
③専門家のサポートを活用する
手続きが複雑で不安な方は、退職サポートの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
退職給付金とは、退職後に受け取れる各種給付金の総称です。失業保険をはじめ、複数の給付金を組み合わせることで、退職後の生活をしっかり支えることができます。
受給条件や手続きについて不安な方は、ぜひセルフ退職サポートにご相談ください。マンツーマンで丁寧にサポートいたします。


